魚の一番おいしい食べ方を
追い求めてきました。

西京漬けの仕上がりを左右するのは、切り身のかたちです。
一尾ごとに異なる、魚の大きさ、脂のり、身のやわらかさなどを瞬時に見極め一切れずつ切り分けます。
魚は一尾ごとに表情が違うからこそ、機械に任せることはできません。
包丁を握るのは、魚と長年向き合ってきた職人たち。
1g、1mmの違いも感じ取る繊細な感覚と、鮮度を保つために数秒で捌く手さばき。無駄を削ぎ、旨味を残す──
その一太刀に、経験と技術のすべてが込められています。
味の仕立ては、包丁を入れるその瞬間から始まっています。
だからこそ、私たちは“手切り”の技を磨き続けています。
100年磨き続けてきた味を支えるのは独自に調合した味噌床です。
味噌床は、京都の老舗から特別に取り寄せた西京味噌をはじめとする選び抜いた素材のみを使用。
たっぷりの味噌床へ職人が切り分けた切り身を、二人一組で協力し、目にもとまらぬ速さで漬け込んでいきます。
大切に受け継いできた、二昼夜かけてじっくりと漬け込む“本漬け”製法で、旨味を魚にゆっくりと染み込ませていきます。
味を左右するのは、味噌床の配合だけではありません。
漬け込む時間、室温、魚の厚み──微細な違いが仕上がりに影響を与えます。
浸透圧によって魚の余分な水分をゆるやかに抜き、味噌のまろやかさと旨味が魚にじっくりと入り込む最良のバランスを、試行錯誤の末に見つけ出してきました。
一切れの奥深い味わいは、積み重ねてきた時間の証です。
作って終わりではなく、届けるまでが私たちの仕事です。
商品選びの際のわくわくするひと時、贈る相手の笑顔を想像する時間、そして、料理人が焼く西京焼きをお店で味わう瞬間――
何事にも代えがたい体験を私たちの西京漬けで味わっていただきたい。
そんな思いで、お電話の窓口、お店の前、厨房に立っています。
素材を見極めるところから、お客様のもとへ西京漬けが届くところまで。
そのすべてをプロフェッショナルに行うこと。
それが私たちの考える「ものづくり」です。
西京漬けの名の由来にもなった“西の京” 京都。
京都の文化と人に育ててもらった味と技を、全国へ、そして世界へと届けていく。
その一切れが、心に残るように――。
皆様の笑顔を思い浮かべ、今日も京都からお届けいたします。
西京漬けは、京都の風土と知恵から生まれた伝統の味。
海から離れた京の都で、上質な魚を美味しく味わうために白味噌「西京味噌」に漬け込んだのがその始まりとされています。
京都一の傳が手がける「蔵みそ漬」は、創業以来大切に育んできた自慢の逸品。
京都の老舗から取り寄せた西京味噌に、松本酒造の純米料理酒「厨酒」(くりやざけ)、澤井醤油の“二度熟成醤油”、赤穂の海水塩を合わせて練り上げています。
その秘伝の「蔵みそ床」に、職人が丁寧に仕立てた切り身を二昼夜かけてじっくりと漬け込む“本漬け”製法で、素材の旨味を引き出しています。
「蔵みそ床」の塩分は4.3g/100gと控えめで、着色料・保存料・うま味調味料は使用していないところも特長のひとつ。
ご家庭の食卓にはもちろん、大切な方への贈り物にも自信をもってお届けする逸品です。
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